3DテレビとかNintendo 3DSとかSH-12Cとかの立体視の話

3Dテレビも価格がこなれてきましたね。
昨日、イオンに立ち寄った際には、10万円を切るものも出ていることに驚きました。

3Dテレビといえば、一般的には専用の眼鏡が必要となります。
なぜ必要なのかというお話の前に、立体的にものが見える理由について少し書きます。

人間が見たものを立体的に知覚するための要因として以下が挙げられます。

  • 両眼視差
    • 右目と左目の位置差による見える像の差
  • 水晶体の調節
    • 目のピント位置
  • 輻輳
    • どれだけ寄り目になっているか

これらは、身体的な要因です。
上記以外にも、エアリアルパースペクティブ、リニアパースペクティブ、重なりなどの、見え方による要因もありますが、今回は割愛します。


両眼視差、水晶体の調節、輻輳と3つが立体知覚の要因と書きましたが、それぞれ単体でも、立体感を得ることはできるのです。
試しに、片目だけ開いて、目の前15センチに指を立ててみてください。

その指と、少し離れた背景の壁や物体を見比べてみてください。
当然、手前と奥の違いが感じられると思います。
これは水晶体の調節情報とピントが合っていない部分があることから、奥行き知覚をしているということになります。
このことから、片目でも奥行き情報を得られることがわかると思います。


輻輳は、近いものを見ると寄り目になりますが、その時の右目と左目の目線のなす角度のことを言います。
寄り目になれば、当然近くに物があると認識できます。

映像媒体の立体知覚は、輻輳両眼視差によるものです。
となると、右目と左目で違う映像を見せなければなりません。
そこで、3Dテレビは専用メガネを使用することを選択しました。
3Dテレビの眼鏡にはいくつかの方式がありますが、良く使われているのは偏光板方式と液晶シャッター方式かと思います。

液晶シャッター方式は以前はとっても高いシステムでしたが、今は液晶シャッター眼鏡も1万円しないんですね。大学で触ったものは1個20万円でしたw

偏光板方式も液晶シャッター方式も、どちらも目的は同じで左右の目に違う映像を見せるためのものです。
立体感に差が出るものではなく、製造コストや映像の質(見え方の質)が変わってきます。


プラズマフルハイビジョン3Dテレビが10万円切りとか・・・



眼鏡を使わない、いわゆる裸眼立体視ディスプレイは、スマートフォン(SH-12Cとか)やゲーム機(ってかNintendo 3DS)に使われていますね。(一部液晶テレビでもありますね)

ニンテンドー3DS コスモブラック

ニンテンドー3DS コスモブラック



昔からあるものとしてはレンティキュラーレンズ方式です。子供向け雑誌やおもちゃなどで、傾けるとキャラクターの絵が変わるカードなどで使われている、小さな蒲鉾状の物が並んだレンズのことです。
傾けると絵が変わる=角度を変えることで違う絵を見せることができる。ってことで、右目と左目にそれぞれ違う絵を見せて、立体感を得ようというものですね。


スマートフォンやゲーム機では、視差バリア方式が一般的ですね。
仕組みに関しては以下のサイトがわかりやすそうなのでそちらで。
http://www.sharp.co.jp/products/device/about/lcd/3d/index.html

やっていることは同じで、左右の目に違う映像を見せる、ということです。


ときどき、ヤフーのニュースのコメント欄などで、「ゲーム機ですらメガネがいらないのに、テレビはまだメガネがいるなんて前時代的だ」と批判する言葉を目にするのですが・・・
現状、仕組みとして裸眼立体視をする物は視聴距離やテレビに対する角度などがかなり制限されてきます。
端的にいうと、一人はきれいに映像を見られるが、隣に座った人はよくわからない映像になっちゃうってことです。

どうしても裸眼立体視でテレビを見たい人にはこれお勧めですw↓

TOSHIBA 20V型 ハイビジョン 液晶テレビ Glasses-less 3D REGZA 20GL1

TOSHIBA 20V型 ハイビジョン 液晶テレビ Glasses-less 3D REGZA 20GL1

グラスレステレビですね。現状は唯一の存在でしょうかね。
ビックカメラで展示してあって、現物を見たことありますが映像は2Dのものでしたwダメじゃんw


関係ないですが、SH-12Cを買いたいと嫁さんに言ったら、「今のは(Xperia SO-01B)、まだ1年くらいでしょ?もうちょっと待ったら」って(涙
道は遠のいたw

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